Planetarian~星の人~ [edit]



大分前に宮沢賢治の星めぐりの歌を調べてた際見かけて気になっていたゲームだったと思うのですが、まさかTSUTAYAでDVDとして見かけてしまい、漸く借りてきた時雨です。



当初ゲームなのは知っていたのですけど、映画化していたのは知らなくて、この度借りてきて普通に見ることに。
思ってた以上に重く、哀しくもやさしい物語でした。

尚ゲームをやっていないので、世界観も何も分からず、ただ荒廃したどこかのプラネタリウムで眠っていたロボットの少女が出て来る物語だと思っていたので、その世界観には驚かされました。



はじまりは現代、HANABISHIデパート屋上にあるというプラネタリウムの案内を延々と続くのではないかと思ったくらいに繰り返す女の人の声。これが登場する第一の主人公、案内ロボットほしのゆめみの声である。
このまま現代的な流れで始まるのかと思ったら、場面が変わるので、驚かされます。どうやら戦前、戦後、現在を流れていく回想的な流れがある作りでした。


はじまりは花菱デパートのプラネタリウム案内の人型ロボット、ほしのゆめみの繰り返される案内とBGMに「星の世界」が流れています。背景には現代の東京のような都市が写り、これから彼女の物語が始まるのかと思えば、場面は切り替わり、灰色の吹雪く場所へ。
男の語り部、主人公のセリフにより、最初のシーンが戦争前の平和な頃の風景だったことを知ります。そして、吹雪く雪の世界を老人が一人、そりを引いて歩いて行きます。
人工も10万人くらいしかいない世界。

とあるコロニーの近くで行き倒れる主人公、とりあえず言いたいのは子供たち(レビ、ヨブ、ルズ)が見つけるまでに死んでると思うという事だ。主人公だからここで死んだら物語は終わってしまうが……。
とりあえず、諸事情により助かるとして、ここから、主人公の若かりし頃の回想と、出会ったほしのゆめみの話が入り混じって物語が進む。

コロニーといえ小さな集落で、食べるのもやっとという環境、行き倒れていたこの主人公をよく思わないのは当然。
その場面に行く間に、3人の子供たちは星を知り、星の人になりたいと思うようになる。

……かなり疲れてるな、上手くまとまらない;;
申し訳ございません、箇条書きにまとめます。

・戦前の平和な世界からの描写から始まり、現代の戦後である世界で行き倒れる主人公、その近くに存在したコロニーの子供たちによって主人公は助けられる

・コロニーで目を覚ますと、主導者の老女と助けた子供たちと顔を合わせる

・見たことのない機械(プラネタリウムに使う機材)を見て老女は主人公を星の人ではないかと問う。
その問いに主人公は頷く

・星の人とは何だろうと思ったが星について語る者、戦後の若かりし日の主人公が出て来る場面でのゆめみのようなものなのだろうと解釈

・若かりし頃の主人公は屑屋をしている。街にはロボットがまだ動いていて、戦闘が行われている。

・そんな中若かりし頃の主人公は花菱デパートの屋上にあるプラネタリウムでほしのゆめみと出会う。
勿論30年近く稼働はしていなかった場所、既に壊された場所だったので、投影機は壊れていて星の投影は出来ない。けれどそれを彼女と共に居て、直してその投影を見ます。
星に奪われた心、ロボットの彼女と居ることがいつの間にか普通になってしまう主人公。

ほしのゆめみ(planetarian)

・BGMにかなりアレンジはされてますが、星めぐりの歌が流れます

・コロニーで投影機を組み立てはじめる主人公。
子供たちと一緒にかさや暗幕を作りプラネタリウムを作り、星を見せる。コロニーでの食料、野菜類の収穫が減っているとの事。
このままではこのコロニーも滅んでしまうような気配が

・ゆめみとの回想へ行くと、プラネタリウムを抜け出すことに。
しかし、ゆめみが途中まで見送ると言い出す。彼女を連れ出すには口実が必要だと思った若かりし頃の主人公。しかし上手くはいかず、ロボットを排除すべくゆめみを恐らく安全であろう所に置いて、動くなと命令してから彼女の元を去る

・主人公に危機が訪れた時、ゆめみは自らその場所へと赴き、主人公を庇って破損してしまう。

・スタッフがゆめみに旅行に行ってくるという記憶メモリーを再生されるシーンで、この時戦争がはじまり、この一帯も危険だから逃げる為というのが本来の意味だったのだと思います。

ロボットと人間の間での心の動きに涙を流しました。
本来泣ける機能がないゆめみが泣いているように見えるシーンに、台詞に絞めつけられました。
ロボットと人間の話系統が好きな人には涙腺崩壊するタイプだと思います。
主人公は最後の最後にゆめみにやさしく哀しい嘘をつくのです。

本当はゆめみを新しい職場で働かせるために、連れて行くためにこの場所へ来たと。
見える壁の向こうに新しい職場や、スタッフのみんなが居ると。しかし、ゆめみの視力機能は遮断され、主人公の姿を確認することも叶わなくなる。その前にゆめみは自分の記録データを彼に託します。

・現在に戻り、病も押し主人公の命が尽きようとした頃、子供たちに自分の宝物、ゆめみの記憶メモリーを預ける。代わりに子供たちからの宝物を預かる。その時、コロニーを追い出されてしまいそうになります。

・子供たちが女神さまにお祈りを捧げている場所へ、やって来て子供たちに別れを告げようとしますが、そこに居た女神さまに息を呑みます。彼女、女神さまと祀られていたいたのは、シスターの姿をしたロボットだった。

・それに近づくと、子供たちから預かった宝物が反応。彼女を繋いでいるコートに触れると何かに反応し、その後耳の後ろ辺りに触れるとそのまま倒れ込んでしまう

その後、シスターがひとりでに歩いて主人公の元へ。
データはまだ子供たちが持ってる筈なので、ゆめみではないと思われるが、彼女に誘われるように、主人公は永久の眠りにつく。
コロニーの人たちが埋葬に星の人だから空が見える所が良いだろうと、子供たちの意見だったのか、外に埋葬をする。

そこで、若かりし頃の主人公の姿で、プラネタリウムへやって来ると、そこにはスタッフと泣けるようになったゆめみに再会する。
その時渡される花束に対し、ずっとお預かりしていた花束をお渡しできてよかったですという台詞に、あの時のゆめみが作った花束を意味しているだろうという事は分かったが、何とも謎の多い終わり方だったと思ってしまう。

僕的には好きな映画になりますが、結構つらいです。


僕的に一番ぐさりと来たのはゆめみのスタッフに対する答えに述べた自分の意見です。
人間には天国というものがあるが、ロボットにもあるのかという問いの答えを聞いた後の、ゆめみの思う天国の観念が凄く刺さりました。僕自身も、人と動物の天国は違うと聞いていたことに対し、とてつもなく悲しみに溢れたことがありました。
なのでゆめみの

"どうか天国をふたつにわけないでください"

には涙が止まらなくなりました。
確かに何故分けなくてはならないのだろうかと今でもふと思い出すと考えてしまいますが、結論が出ていません。

流れ的には謎が多い部分やつっこみどころもありますが、よい作品だったと思います。

因みに花菱デパートのモデルになったお店が静岡にあるらしいです。プラネタリウムは北海道か何処かの天文台をという形みたいですが。

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